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クチナシ花 | 生薬「山梔子」 | クチナシ実 |
【基原植物】 | クチナシGardenia jasminoides var. grandiflora コリンクチナシG.jasminoides、コクチナシG.jasminoides radicans も山梔子に使用できる |
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【 生薬名 】 | 山梔子GARDENIAE FURUCTUS | |
【 科 名 】 | アカネ科Rubiaceae | |
【 別 名 】 | 巵子、梔子、支子、木丹、越桃。 | |
【薬用部位】 | 成熟果実を乾燥したもの | |
【 主成分 】 | イリドイド配糖体、カロチノイド(クロシン、クロセチン) | |
【薬理作用】 | ①胆汁分泌を促進する。実験では総胆管を結紮した動物の血中ビルビリン増加を抑制する。 ②煎液およびメタノールエキスはマウスで緩和な緩下作用を示した。 |
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【 薬 性 】 | 性味‥苦寒無毒、帰経‥入心肝三焦 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 清熱瀉火・祛湿利尿・涼血止血・鎮静除煩・祛瘀消腫 (常用薬剤選輯) | |
【 主 治 】 | 熱病心煩・懊憹不眠・黄疸・淋病・消渇・目赤熱痛・吐血衄血・血淋血尿・熱毒瘡瘍 (常用薬剤選輯) | |
【 効 能 】 | ●肝炎、黄疸、鼻血、吐血、血便、血尿、胃潰瘍の出血、不安、不眠に、1日量2~5gを水400mlで半量に煎して分3服用する。胃の弱い人は大量に飲まないようにするとよい(食慾が減じたりする)。 | |
●5~8gを煎服、黄疸、吐血、不眠、腰痛、茸中毒、肝胆の疾患によく使う | ||
●内服する際に量が多いと下痢することがある | ||
●外用薬として5~6個分の粉末を水で練って湿布する(同量の黄柏末を加えるとより効果的)、打撲、ねんざ、神経痛、腰痛などの痛みや腫れにガーゼなどに伸ばして貼る。薬局製剤にこれに似たものがある。 | ||
●安全な食品添加物(天然着色料)として需要が高まっています | ||
【 備 考 】 | ●数年来の山梔子配合漢方方剤の長期連用で腸管膜静脈硬化症が報告されているので、漫然と服用するのは避けたい、総量で5000gが目安。 | |
【出 典】 | ●枝子シシ.一名木丹.味苦寒.生川谷。治五内邪氣.胃中熱氣.面赤酒皰鼻.白癩赤癩瘡瘍.(神農本草経中品) ●枝子、大寒、無毒。療目熱赤痛、胸中心、大小腸大熱、心中煩悶、胃中熱気。一名越桃。生南陽川谷。九月采實、曝乾。(名医別録中品) |
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【処 方 例】 | 黄連解毒湯、梔子蘗皮湯、梔子豉湯、加味逍遙散 |