クロモジ

 


【基原植物】  クロモジ
【 生薬名 】  烏樟(うしょう)、釣樟(ちょうしょう)
【 科 名 】 クスノキ科Lauraceae
【 別 名 】 黒文字、モチバナノキ
【薬用部位】 根皮
【 主成分 】 タンニン、精油(芳香成分のリナロールやゲラニオール)
【 薬 性 】 味は、帰経は不明
【 効 能 】 胃腸炎、脚気に1日6gを煎服する
●茎や葉は陰干しして、捻挫や打ち身に煎じて液を患部に塗る
●胃腸カタル、脚気その他の浮腫に樹皮や根皮を1日10~15gを煎じて3回に服用する
●岡山県北部の山村では胃潰瘍の著効ありと賞賛している
●根皮や樹皮は止血効果が強く、粉末にして患部に塗布したり、濃く煎じた液に患部を浸すと、かなり大きな傷でも止血する
●枝や葉をアルコールに漬けて出来たチンキ剤は円形脱毛症、ふけ、抜け毛に塗る
●枝葉を濃く煎じた液は、関節痛、リウマチ、捻挫に湿布したり、浴用剤として入浴すると良い
●いんきん・たむしなどの寄生性皮膚病に根皮20gを200で半量に水煎した液で患部を洗うと良い
【 備 考 】 ●枝や葉の精油は石鹸に利用
●枝や材は爪楊枝に利用