【基原植物】 |
クマヤナギ Berchemia racemosa |
【 生薬名 】 |
熊柳藤 |
【 科 名 】 |
クロウメモドキ科Rhamnaceae |
【 別 名 】 |
クロガネカズラ、クマフジ、イボタヤナギ、トウヅラ |
【来 歴】 |
北海道南部以南の各地山野の林縁や林内に自生するつる性落葉低木で、枝は円柱形で樹皮は紫褐色、生長して数センチの太い幹になる。葉は互生し、卵形あるいは長楕円形で全緑、羽状の葉脈があり葉裏は粉白色お帯びる。7~8月頃、枝先の総状花序に緑白色の小さな5弁花を多数つける。冬を越し翌春~夏にかけ黒色に熟した果実には甘みがあり食べたり、果実酒の材料にも使われる。 |
【薬用部位】 |
茎枝葉 |
【 成 分 】 |
アントシアニン、フェノール配糖体、リグナンなど不明 |
【 薬 性 】 |
気味、帰経は不明 |
【 効 能 】 |
●解熱、利尿、解毒、リウマチに1日6~12gを煎服 |
●胆石などの結石に、クマヤナギ8g、カキドオシ4gを水600mlで煎服 |
●健胃、整腸に1日5~10gを煎服 |
●喘息で最近服用されている方がいます(4月末日時) |
●赤く熟した実は食べられる。生食したりジュースなどにする。 |
●熟した実200g、よく洗い天日干しして湿気を取り、3倍量のホワイトリカーを加え2~3ヶ月冷暗所で漬け込み、実を去って飲用する |
●中国に分布する同族の熊柳(くまりゅう)は多花鉤児茶B.floribunndaは、清熱、涼血、利尿、解毒の効があり、鼻出血、黄疸、リウマチ性腰痛や月経前腹痛などに煎用されている。乾燥した茎葉を6~12gを水600mlで1/3に煎じ3回に分けて服用する |
【 備 考 】 |
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