【基原植物】 |
キササゲCatalpa ovata |
【 生薬名 】 |
梓実キササゲ CATALPAE FRUCTUS |
【 科 名 】 |
ノウゼンカズラ科Bignoniaceae |
【 別 名 】 |
楸、木豇豆。カワラササゲ(河原豇豆)、カミナリササゲ(雷豇豆) |
【薬用部位】 |
果実(さやごと)、果実が成熟し開く前に褐色になった時に種子がこぼれないように採取する。 |
【 主成分 】 |
カリウム塩、イリドイド類(カタルポシド)、ナフトキノン誘導体、フタリド類、フラボノイド |
【薬理作用】 |
果実、果皮、種子の水製エキス又はカタルポシドは、マウスまたはラット経口投与で利尿作用があり、カタルポシドは尿中のNaイオンの排泄を増加する。 |
【 薬 性 】 |
気味は甘平、帰経は不確定 |
【 効 能 】 |
●梓実を、利尿薬として腎炎、ネフローゼなどの蛋白尿に、脚気、浮腫に用いる。梓白皮(樹皮)を解熱、解毒剤として用いる。 |
●利尿薬、腎炎、脚気などの浮腫、ネフローゼに1日10~20gを水600mlで2/3に煎じて、分3服用する。大量に飲むと悪心や嘔吐を感じることがある。 |
●慢性腎炎、ネフローゼの蛋白尿に、ニワトコ20g、南蛮毛5g、決明子20~30gを一緒に煎じて服用すると効果がよりよいようである。 |
●代表的な植物性利尿薬である |
【 備 考 】 |
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【出 典】 |
梓白皮シハクヒ.味苦寒.生山谷.治熱.去三蟲.華葉.擣傅猪瘡.肥大易養三倍.(神農本草経下品) |
【処 方 例】 |
麻黄連軺赤小豆湯 |