カキドオシ カキドオシ  生薬「連銭草/シソ科」 生薬「金銭草/マメ科」


【基原植物 】 Desmodium styraciholium
【 生薬名 】 金銭草 DESMODII HERBA
    LYSMACHIAE HERBA
【 科 名 】 マメ科Leguminosae
【 別 名 】 遍地香、佛耳草、白耳草
【薬用部位】 全草
【 主成分 】 精油、K塩、タンニン
【薬理作用】 連銭草には利胆作用があり、肝細胞の胆汁分泌を促進させ、肝胆管内の胆汁増加、内圧の増進、胆道括約筋の運動を促し、胆汁を排出せしめる。泌尿器の結石に使用するのは、連銭草を飲ますと小便が酸性となり、アルカリ性条件下にある結石を溶解するからであると判明している。
【 薬 性 】 性味‥甘淡涼、帰経‥入胆膀胱心三経(金銭草) (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 清熱利尿・鎮咳・消腫・解毒  /金銭草 (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 黄疸水腫・膀胱結石・肺癰咳嗽・淋濁帯下・風濕痺痛・小児疳積 /金銭草
(常用薬剤選輯)
【 効 能 】 ●中国南部諸省で胆石症や尿石症の特効薬と称して市販されている
●成人は1日、10~20gを煎服
●現在、金銭草と称する生薬は、胆嚢結石、黄疸性肝炎、尿道結石などの治療に応用され、民間のみならず、中国の大病院でも用いてその臨床結果がある程度明らかにされているが、この効果をもつ生薬は金銭草、過路黄、連銭草の3種であろう。
●一般に、単味で用いる
 【 備 考 】 金銭草の植物画像はなし
【出  典】 一名遍地香、佛耳草といい、俗に訛って白耳草といい、乳香藤、半池蓮、千年蓮、千年冷という。遍地金錢というのは、その葉が対生して鏡のように丸いからで鈸児草というのは葉の形が丸く、ニ瓣が対生した有様が鐃鈸に象ているからである。(本草綱目拾遺草部)