【基原植物】 |
キンミズヒキAgrimonia pilosa |
【 生薬名 】 |
仙鶴草 AGRIMONIAE HERBA |
【 科 名 】 |
バラ科Rosaceae |
【 別 名 】 |
龍牙草、牛尾草、脱力草、金水引、ヌスビトグサ |
【薬用部位】 |
開花期の根茎を含む全草 |
【 成 分 】 |
タンニン類(アグリモニイン、アグリモニイン-A,-B,-C)、フェノール性配糖体 |
【薬理作用】 |
仙鶴草の浸剤は血液凝固促進作用があり、蛙腿の灌流実験では、周囲血管収縮作用がある。 |
【 薬 性 】 |
性味‥苦渋微温無毒、帰経‥入脾肺胃大腸四経 (常用薬剤選輯) |
【 功 效 】 |
強壮・強心・収斂・止血・消炎・止痢 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
各種出血症・吐血・喀血・衄血・牙齦出血・尿血・崩漏帯下・滴蟲性陰道炎・赤白痢疾・腹痛腹瀉・脱力労傷 (常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
●仙鶴草は止血の特効があり,諸出血に対して、寒熱・虚実の別なく用いられ、婦人の月経不調、赤白帯下、血痢、吐血、便血、尿血などあらゆる血症に対して応用される。 |
●下痢止めに1日10~15gを煎服する |
●口内炎、歯茎からの出血には5gを水200で半量に煎じた液で1日数回うがいする |
●吐血にも煎服する |
●中国でも古くからよく使われており、赤痢、胃潰瘍、子宮出血などに、また近年では癌にも有効であると他の薬草と共に用いられている |
【 備 考 】 |
●春先の若芽や若葉を摘んで、お浸しや和え物、汁の実においしく食べられる |
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●江南地区で脱力草と称され、民間的に紅棗などと共に煮て食し、気血を補い精力消耗し虚脱した状態を治すのに用いている。 |
【出 典】 |
仙鶴草(已勞.止血) 治勞傷吐血.有神功.(本草備要) |
【処 方 例】 |
鶴柏湯 |