ケイガイ花 | 生薬「荊芥」 |
【基原植物】 | ケイガイアリタソウSchizonepeta tenuifolia | |
【生薬名】 | 荊芥 SHIZONEPETAE HERBA | |
【 科 名 】 | シソ科Labiate | |
【 別 名 】 | 假蘇、 | |
【薬用部位】 | 花穂 | |
【 成 分 】 | 精油、モノテルペン配糖体、フラボノイド配糖体、モノテルペノイド | |
【薬理作用】 | 荊芥の煎剤および浸剤を、あらかじめ耳静脈に混合チフス菌を注射した発熱家兎に経口投与したところ、微かに解熱作用が認められたが、確実なことはいえない。また荊芥は試験管内で結核菌生長抑制作用がある。 | |
【 薬 性 】 | 性味‥辛温無毒、帰経‥入肺肝二経 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 発汗解熱・駆風理気・鎮痛鎮痙・消腫散瘀・解毒透疹・炒黒止血 (常用薬剤選輯) |
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【 主 治 】 | 感冒風寒・発熱頭痛・咽喉腫痛・麻疹初起・瘰癧瘡腫・風疹瘙癢・産後血暈・吐衄便血・各種出血 (常用薬剤選輯) | |
【 効 能 】 | ●辛温解表薬に属し、弱い発汗作用がある | |
●去風解表、止血の効能がある、表を解し風を散ずる | ||
●透疹、感冒、頭痛、麻疹、風疹、腫れ物の初期などに | ||
●風邪で発熱し咽が腫れ痛む、おでき、湿疹や麻疹、蕁麻疹など 全草または花穂1日5~10g(水400ml)を10~20分程煎じて服用 |
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●発汗には薄荷葉、連翹、桑白皮を配合する | ||
●皮膚炎には桔梗、石膏、連翹を配合する | ||
●精油成分には血行を良くし炎症を取り、腫毒を消すのでおでき等の皮膚の疾患に用いる | ||
●アトピーや湿疹などの皮膚疾患に荊芥連翹のペアで加味して使うと効果的だが、解表作用のため、一時的に悪化した様になることがある | ||
●1日2~3g、単味ではあまり使わず、主に漢方処方に配合する | ||
●処方例に荊芥連翹湯、清上防風湯、駆風解毒湯がある | ||
【 備 考 】 | 荊芥は味辛で芳香があり、気甚だ清で質は軽揚である。故に風熱が表にあり、上にある諸症を治し、能く肺熱を泄して皮膚に達せしめ、風熱、咳嗽は良い。風熱、外感、頭痛、寒熱などの症の主薬である。また血分に入り、血熱を清め、咽喉、口舌、大頭の諸症にも用いる。その他瘡瘍、瘰癧、吐血、衄血、下血、崩漏を治し、陰を扶け、陽を抑え、肝を平にするを主る。 | |
【出 典】 | 假蘇カソ.一名鼠蓂.味辛温.生川澤.治寒熱鼠瘻.瘰癧生瘡.結聚氣破散之.下瘀血.除濕痺.(神農本草経中品) | |
【処 方 例】 | 荊芥連翹湯、荊防敗毒散、清上防風湯、駆風解毒湯 |