カワラタケ カワラタケ(寄生竹)


【基原植物 】 カワラタケ Trametes marianna(Trametes versicolor)(Coriolus versicolor)
【 生薬名 】 カワラタケ
【 科 名 】 タマチョレイタケ科(旧サルノコシカケ科Polyporaceae
【 別 名 】 サルタケ、雲芝(中国名)
【薬用部位】 全体(子実体)
【 成 分 】 多糖体トレハロース、エルゴステロール、シトステロール、多糖類(β-グルカン)
【 薬 理 】 β-グルカンは人のがんに対する抵抗力を強めることが知られている。タンク培養して得た菌糸体から抽出精製して製剤化されたものが、クレスチンが、がんや悪リンパ腫腫の免疫療法に用いれている。
【 薬 性 】 気味、帰経は不明
【 効 能 】   ●制ガンに1日5~7gを煎服
●多糖体の免疫賦活作用によって自然治癒力を増強することで制ガン作用が現れるので長期間続けることが肝心である
●胃ガン、結腸ガン、直腸ガン、肺癌に応用する
●サルノコシカケ類は民間的に、肋膜炎、肺炎、感冒、などの熱性病の解熱薬とされ、かつては九州地方で、心臓病や、半身不遂などに使用された。近年では専ら抗腫瘍に煎用されているようである。
●服用中に悪心・嘔吐・食欲不振・下痢・胃部不快感や発疹が出ることがある。
日本の民間療法で、がん予防、制がん、新陳代謝の促進、健胃、強壮、動脈硬化の予防に、10~15gを、水500mlで半量に煎じて分3服用する。あるいは60~70℃の低温で煮出してお茶として飲む。10gのドクダミと半々に混ぜても良い。長く服用するのがよい。
健康茶の寄生荼、カワラタケ荼などで飲んだり、カワラタケ酒を飲んでも良い。
 【 備 考 】 ●制ガン剤クレスチンの原料