カワラナデシコ花 生薬「瞿麦子」


【基原植物】 カワラナデシコDianthus superbus longicalycinus
カラナデシコDianthu schinensis石竹
【生薬名】 瞿麦(くばく)DIANTHI NERBA
瞿麦子DIANTHI SEMEN
【 科 名 】 ナデシコ科Caryophyllaceae
【 別 名 】  
【薬用部位】 開花期の地上部、種子
【薬理作用】 瞿麦草の煎剤は動物実験により腸管興奮作用があり、心臓抑制、血圧降下作用が認められる。また顕著な利尿作用があり、塩化物の排出量が増加する 
【 主成分 】 精油(瞿麦)、サポニン(瞿麦子)
【 薬 性 】 性味‥苦寒無毒、帰経‥入心小腸二経
【 功 效 】 清熱利尿・破血通経
【 主 治 】 淋病・水腫・小便不利・月経不順・経閉・難産・癰腫
【 効 能 】 ●浮腫、利尿、血尿を伴う急性の膀胱炎や尿道炎に瞿麦子8gを煎服
●通経薬として生理不順にも同様に使う
●流産の恐れがあるので妊婦には用いないこと
●全草10gを同様に用いてもよく、この方が副作用がないともいわれる
●腸の動きを増して排便を促進するので便秘にも効果がある
 【 備 考 】
【出  典】 瞿麥クバク.一名巨句麥.味苦寒.生川谷.治關格諸癃結.小便不通.出刺決癰腫.明目去翳.破胎墮子.下閉血.(神農本草経中品)
【処 方 例】 括楼瞿麦丸