【基原植物】 |
パチョリPogostemon cablin |
【 生薬名 】 |
藿香POGOSTEMI HERBA |
【 科 名 】 |
シソ科 |
【 別 名 】 |
霍香、茯香 |
【薬用部位】 |
全草または葉 |
【 主成分 】 |
精油4~5%、タンニン、苦味質 |
【薬理作用】 |
藿香のメタノール抽出液は皮膚真菌に対して比較的強い抗菌作用がある |
【 薬 性 】 |
性味‥辛微温無毒、帰経‥入肺脾胃三経 (常用薬剤選輯) |
【 功 效 】 |
清暑解熱・行気化湿・和胃止嘔 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
夏傷暑湿・寒熱頭痛・胸膈満悶・消化不良・吐瀉腹痛・胃腸型感冒・妊娠悪阻 (常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
●頭痛、風邪、健胃に5~15gを煎服 |
●中を和し、胃を開き、嘔を止め、悪を辟け、食を進む |
●胃のつかえ、嘔吐、食欲不振、胃腸病 |
●冷たい物の多食による胃腸障害 |
●熱射病、日射病などで発熱、煩渇、悪心、嘔吐等のあるとき |
●夏場の湿暑の常用薬である
「湿暑」とは微熱、手足のだるみ、食欲不振、腹張る、胸苦しい、悪心、嘔吐、泥状・水様便、尿濃く少ない、舌にべったりと厚く粘った苔がついている等の胃腸障害を伴った発熱性疾患 |
●夏場に霍香のお茶を飲んでいると、冷物の多食による胃腸機能低下を予防できる |
【 備 考 】 |
パチョリは広藿香、カワミドリは土藿香、川藿香と称し、広藿香が一般的 |
【出 典】 |
藿香(宣去惡氣) 。辛甘微温.入手足太陰.快氣和中.開胃止嘔.去惡氣.進飲食.治霍亂吐瀉.心腹絞痛.肺虚有寒.上焦壅熱.出交廣.方莖有節.葉微似茄葉.古惟用葉.今枝莖亦用之.因葉多偽也.(本草備要) |
【処 方 例】 |
藿香正気散‥夏場の胃腸症状を伴う風邪等によく使われる |