カキドオシ 生薬「連銭草/シソ科」 生薬「金銭草/マメ科」


【基原植物 】  カキドオシGlechoma hederacea var.grandis
【 生薬名 】 連銭草GLECHOMAE HERBA
   金銭草LYSMACHIAE HERBA
【 科 名 】 シソ科Labiatae
【 別 名 】 かんとりそう(疳取草)、中国では金銭草と呼ばれています
【薬用部位】 全草
【 主成分 】 精油、K塩、タンニン
【薬理作用】 連銭草には利胆作用があり、肝細胞の胆汁分泌を促進させ、肝胆管内の胆汁増加、内圧の増進、胆道括約筋の運動を促し、胆汁を排出せしめる。泌尿器の結石に使用するのは、連銭草を飲ますと小便が酸性となり、アルカリ性条件下にある結石を溶解するからであると判明している。
【 薬 性 】 性味‥苦辛微甘涼、帰経‥入胆膀胱心三経(金銭草) (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 清熱利尿・鎮咳・消腫・解毒  /金銭草 (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 黄疸水腫・膀胱結石・肺癰咳嗽・淋濁帯下・風濕痺痛・小児疳積 /金銭草
(常用薬剤選輯)
【 効 能 】 ●小児の疳の虫に、1~2才は3g、5~6才は10gを煎服
●成人は1日、10~20gを煎服
●膀胱や尿路の結石、膀胱結石に、尿を酸性にするのでアルカリ性下で存在する結石を排出する
●胆汁の分泌促進させるので、胆道系結石の排出作用がある
●結石には長期間の服用が必要、最低1月以上
●腎臓病、腎炎の浮腫、尿道炎の排尿痛や排尿困難に
●糖尿病にお茶代わりに飲むと良い
「糖尿病の和法」 タラコンピ、アララギ、連銭草各10g
 【 備 考 】
【出  典】 積雪草セキセツソウ.味苦寒.生川谷.治大熱.惡瘡癰疽.浸淫赤熛.皮膚赤.身熱. (神農本草経中品) 積雪草は、ツボクサ、カキドオシ、等の説がある
【処 方 例】 ●三金湯(上海中医学院方、金銭草、海金砂、生鶏内金、石葦、瞿麦、冬葵子)、●胆嚢炎一方(上海中医学院方、金銭草、海金砂、制川軍(大黄)、柴胡、延胡索、茵陳)