カギカズラ花/東邦大 カギカズラ
   
生薬「釣籐鈎」


【基原植物 】 カギカズラUncaria rhynchophylla
トウカギカズラUncaria sinensis 又はその他近縁植物
【 生薬名 】 釣籐鈎UNCARIAE RAMLUS ET UNCUS
【 科 名 】 アカネ科Rubiaceae
【 別 名 】 双鈎藤、釣藤、鈎藤勾、吊鈎藤
【薬用部位】 茎枝の一部をつけた鈎棘を乾燥したもの
【 成 分 】 リンコフィリン、イソリンコフィリン
【薬理作用】 釣藤鈎のエタノール抽出物はカエルの摘出心臓に対して抑制作用があり、蛙後肢血管、家兎耳殻血管に対し顕著な収縮作用がある。家兎に静脈注射すると一過性の血圧下降を現し、呼吸数を増加し、動脈硬化を顕著に抑制する。
【 薬 性 】 性味‥甘微苦寒無毒、帰経‥入肝心包二経  (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 平肝清熱・ 熄風鎮痙・鎮静・降血圧  (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 頭痛眩暈・驚癇痙攣・小兒驚啼・発熱驚搐・脳膜炎・破傷風・流感・高血圧(常用薬剤選輯)
【 効 能 】  ●高血圧、脳動脈硬化による頭痛、めまい、しびれ等、鎮静に、
3~9gを
10分間だけ煎じて服用する
●長時間煎じると効果が激減する(20分間で殆ど分解)ので長くても15分までとする
●鎮痙、鎮痛薬として、高血圧症患者の頭痛、眩暈、脳動脈の硬化、痙攣、小児のひきつけ、癇症などに応用
●釣籐鈎単味でも血圧を下げる効果は相当ある、紅花の併用が効果的
 
 【 備 考 】  花の画像は東邦大学hpより借用、漢方フォーラム出席時はまだ蕾でした(中央写真)
【出  典】 釣藤、微寒、無毒。主小児寒熱、十二驚癇。(名医別録下品)
【処 方 例】 釣藤散、抑肝散加陳皮半夏、天麻釣藤飲、天麻鈎藤飲