ガマ | 蒲黄 (画像はnetより借用) |
ガマの区別 |
【基原植物】 | ヒメガマ Typha angustifolia | |
【 生薬名 】 | 蒲黄 TYPHAE POLLEN | |
【 科 名 】 | ガマ科 Typhaceae | |
【 別 名 】 | 姫蒲。香蒲、甘蒲、舎草 | |
【薬用部位】 | 花粉 | |
【 成 分 】 | フラボノイド(イソラムネチン、ルチン)、精油、脂肪油、シトステロール | |
【薬理作用】 | 含有されるフラボノイドの利尿作用、血管収縮作用による止血効果が考えられる。 | |
【 薬 性 】 | 性味‥甘平無毒、帰経‥入肝脾心包三経 | |
【 功 效 】 | 行血清瘀・通経利尿・消炎止痛・炒炭用・収斂止瀉 | |
【 主 治 】 | 血滞経閉・心腹痛・産後瘀血・兒枕痛・跌撲損傷・瘡癤癰腫:炒黒治崩漏及一切出血症 | |
【 効 能 】 | ●止血、通経、利尿薬として、諸出血症、小便不利、血滞経閉、産後の痛み、心腹痛、血淋、打撲傷、癰腫などに応用。 | |
●収斂止血・活血祛瘀 | ||
●止血に1日5g水でそのまま3回に分けて服用、水煎して飲んでも良い | ||
●切り傷、すり傷にはこの花粉を直接振りかけると良い | ||
●その他の利用法は、吐血や血便、子宮出血、痔出血のほか、通経薬、産後の下腹部痛、 | ||
●また古血(瘀血オケツという)を去る作用もありますが、この時は軽く炙って用います | ||
●利尿・通経には当帰・滑石・芍薬と一緒に煎じて飲まれています。 | ||
●全草は利尿薬として利用されます。 | ||
【 備 考 】 | 子宮収縮作用があるため妊婦には禁忌です。 | |
【出 典】 | ●蒲黄ホオウ.味甘平.生池澤.治心腹膀胱寒熱.利小便.止血消瘀血.久服輕身.益氣力.延年神仙.(神農本草経上品) ●香蒲コウホ.一名雎.味甘平.生池澤.治五藏心下邪氣.口中爤草.堅齒.明目聰耳.久服輕身耐老.(神農本草経上品) |
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【処 方 例】 | 失笑散は産後の悪露が出ないとき、下腹部痛などの瘀血証に用いる 蒲灰散、 |