ハコベ 生薬「繁縷」


【基原植物】  ハコベStellaria media
【 生薬名 】  繁縷STELLARIAE HERBA
【 科 名 】 ナデシコ科Caryophyllaceae
【 別 名 】 ヒヨコグサ、ハコベラ
【薬用部位】 全草
【 成 分 】 未詳
【 薬 性 】 性味‥酸平
【 効 能 】 ●民間的の単味で使用。
●催乳、産後の浄血、利尿、下痢に10g(生は20g)を煎服
●生のハコベを煎服したり、青汁で飲むと盲腸炎によいという
●ハコベ塩で歯を磨くと虫歯、歯槽膿漏の予防、歯痛に使う
『はこべ塩』
(1)全草を炒めて塩を加えたもの、又は全草の青汁と塩を混ぜ、あわびの貝殻で焼き、乾いたらまた青汁を加える、これを7回繰り返して得られる。
(2)簡単な製法は、ミキサーなどで青汁を作り、脂気のないフライパンで食塩を適量加えてよく乾燥させれば緑色のハコベ塩が得られる
【 備 考 】 ●春の七草の一つ
【出  典】 繋縷、味酸、平、毒無し。積年、悪瘡愈えざるを主る。五月五日、日中に採る。干し、之を用い当に燔くべし。(名医別録下品) 
【春の七草】 春の七草の1つ。ハコベラのこと。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草。