ゴボウの花 生薬「牛蒡子(悪実)」


【基原植物】  ゴボウ Arctium lappa
【 生薬名 】  牛蒡子 ARCTII FRUCTUS
【 科 名 】 キク科Compositae
【 別 名 】 悪実。大力子、鼠粘子、夜叉頭、牛菜子など
【薬用部位】 成熟種子
【 成 分 】 脂肪油
【 薬 性 】 気味‥辛苦寒、帰経‥肺胃
【 功 效 】  疏風解熱・宣肺透疹・利咽散結・化膿消腫・消炎解毒
 【主  治】 感冒風熱・咽喉腫痛・発熱咳嗽・肺炎・痘疹不透・耳下腺炎・癰腫瘡毒 
【 効 能 】 ●はれもの、咽痛、浮腫の利尿、慢性の皮膚疾患
●風熱による病態に使う
●1日5~10gを煎服、種子の粉末を1日8g、分3内服
●おできの口を開けるのに果実を1粒(煎液を盃1杯)飲むと1個口があくといわれている
●催乳、乳腺炎
●根(生でも乾燥品でもよい)の煎液は肉の中毒に効がある
 【 処方例 】 ●柴胡清肝散:腺病質(いつも風邪等の感染症にかかる様な体質)の体質改善に長服させる
●消風散:痒みの強いアトピー等の皮膚疾患、夏場に悪化する時
【 備 考 】 ●脾胃虚寒泄瀉者忌用