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フジバカマ  生薬「蘭草」


【基原植物】  フジバカマ Eupatorium fortunei
【 生薬名 】  蘭草 EUPATORII HERBA
【 科 名 】 キク科Compositae
【 別 名 】 香水蘭、藤袴、佩蘭
【薬用部位】 帯蕾未開花時の全草
【 主成分 】 精油(クマリン及びその配糖体、オイパリン)。チモヒドロキノン、クマリン酸
 【薬理作用】 蘭草の水性エキスは、アロキサン糖尿病ハツカネズミに対して血糖降下作用がある。蘭草にはクマリン類似の有毒成分があり、血糖過多、糖尿諸症を引き起こし、腎、肝組織を侵害するとの報告もある。蘭草の精油には流感の病毒素に対し抑制作用がある。 
【 薬 性 】 性味:辛平  帰経:入脾胃二経  (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 芳香化湿、醒ま脾開胃、発表解暑  (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 湿濁中阻、脘痞嘔悪、口中甜膩、口臭、多涎、暑湿表症、頭脹胸悶
  (常用薬剤選輯)
【 効 能 】 ●皮膚の痒みに乾燥した全草300~500gを細く刻んで袋に詰め、はじめに鍋で煮出してから袋ごと風呂に入れて入浴する、痒い部分をこの袋でこすると効果的
●生理不順、生理痛、はれものに乾燥根6~12gを煎服する
●中国では発熱、頭痛、腹痛に茎葉を煎服する
●糖尿病や糖尿病による口渇、腎炎の浮腫に。1日10gを500mlの水で半量に煎じ、1日3回にに分服する。
●【糖尿病の予防と治療の和法】
 蘭草15~20g、連銭草12g、タラ木皮15~20g、一位葉10~12gを煎服する
【 備 考 】 絶滅危惧種。古来、澤蘭と蘭草は混乱されている。
 【出  典】 蘭草.一名水香.味辛平.生池澤.利水道.殺蠱毒.辟不祥.久服益氣.輕身不老.通神明.(神農本草経上品)
 処方例 佩蘭芩朴湯(初期の感冒で発熱、頭痛、全身関節痛、両眼の刺痛、胸が苦しい、大便がすっきり出ないとき)、芳香化濁湯、辛苦香淡湯