【基原植物】 |
エゾウコギAcanthopanac senticocus |
【 生薬名 】 |
五加皮ACANTHOPANACIS CORTEX |
【 科 名 】 |
ウコギ科Araliaceae |
【 別 名 】 |
刺五加、ハリウコギ。五加、五桂、木骨 |
【薬用部位】 |
根皮 |
【 主成分 】 |
エレウテロサイド(サポニン)、人参サポニンに類似している)、脂肪油 |
【薬理作用】 |
蝦夷ウコギから単離した多糖類は免疫賦活作用を示す |
【 薬 性 】 |
気味は辛温無毒、帰経は肝腎に属す |
【 功 效 】 |
袪風除湿、強壮筋骨、補中益精、利尿逐瘀、順気化痰 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
風寒濕痺、筋骨疼痛、疝気腹痛、肌膚瘀血、水腫脚気・小便不利・陽痿嚢湿、女子陰癢・小児脚弱 (常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
●エゾウコギは、強壮、鎮静、食欲増進薬、ウコギも強壮薬として用いる |
●漢方では、袪風湿、駆瘀血、活血、強壮薬として、処方に配合され、リウマチ、筋骨の疼痛、腰痛、水腫、脚気などに応用される。 |
●強壮、疲労回復に1回5gを煎服する |
●薬用酒を1回20~40ml服用しても同様に効く |
●筋肉、骨の発育や運動能力の悪い等、子供の発育不良にも使う |
『五加皮酒』 |
エゾウコギ50g(ウコギなら80g)、グラニュー糖150g、ホワイトリカー1L、2~3ヶ月間熟成 |
五加皮酒は強壮のほか、リウマチ、腰痛、手足の冷痛などの鎮痛、脚気の下肢の知覚鈍麻や無力、腎虚、遺尿などに効果がある |
【 備 考 】 |
●果実をご飯に炊き込んで食べる地方もあると聞きます |
●ウコギとエゾウコギは同様に使って差し支えない |
【出 典】 |
●廷胡索 気温、心腹卒疼、経を通し、血を活し、跌撲、血崩。(薬性歌) |
●辛苦而温.入手足太陰厥陰經.能行血中氣滯.氣中血滯.通小便.除風痺.治氣凝血結.上下内外諸痛.癥瘕崩淋.月候不調.産後血運.暴血上衝.折傷積血.疝氣危急.為治血利氣第一藥.然辛温走而不守.通經墜胎.血熱氣虚者禁用.(本草備要) |
処方例 |
五皮飲 軽症の水腫、尿量減少に。袪風湿、肝腎を補い筋骨を強める。 |