【基原植物】 |
エビスグサCassia obutusifolia |
【 生薬名 】 |
決明子CASSIAE SEMENN |
【 科 名 】 |
マメ科Leguminosae |
【 別 名 】 |
恵比寿草、夷草 |
【薬用部位】 |
種子 |
【 主成分 】 |
アンスラキノン類(オブツシフォリン、エモジン等)、フラボノイド配糖体(ケンフェロール)、脂肪油、粘液 |
【薬理作用】 |
1.決明子の水、エタノール水およびエタノール各浸出液は、麻酔イヌ、ネコ、ウサギに与えると血圧降下作用を示す。 2.種子から得たイソトララクトン、トララクトン、クエスチン、トロサイクリソンは、ブドウ球菌および大腸菌の成長を抑制する。 |
【 薬 性 】 |
性味:甘苦鹹微寒 帰経:入肝胆腎三経 |
【 効 能 】 |
●熱をさまし、目の病に、腸を潤し便通をよくする |
●10~15gを煎服、緩下、整腸、健胃、強壮、利尿薬に用いる。 |
●便秘、腹部膨満整腸に、1日量15~25gを水600mlで半量に煎じ1日2~3に分服する。 |
●動脈硬化症や高血圧に、ハブ茶を煎じて服用すると良い |
●10gを焙じてお茶代わりに飲む(ハブソウ茶)、便秘による肌荒れ、健康増進、強壮。
※ハブ茶を強壮剤として飲み過ぎて下痢、軟便になる人が結構います |
●眼病や目の疲れ、充血に1日20gを煎じて飲んでいると目がすっきりして目に力がついてくるという。 |
【備 考】 |
●同族植物に、ハブソウ、カワラケツメイ、センナ(チンネベリー・センナ、アレキサンドリア・センナ)などがある |
●ハブソウの種子は望江南といい決明子と同様に用いられるが決明子の方が一般的である |
【出 典】 |
肝を清め、腎を益し、腸を潤し、目を明らかにし、解熱すると古典に書かれている。 |
【 処方例 】 |
洗肝明目湯。炎症、充血、疼痛などのある目の角膜、結膜の疾患に。 |