ジギタリス ジギタリス  ケジギタリス(武庫川女子大学薬用植物園サイトより借用) 


【基原植物】 ジギタリス Digitalis purpurea
【 生薬名 】 ジギタリス DIGITALIS
  ジギタリス末 DIGITALIS PULVERATA
【 科 名 】 ゴマノハグサ科Scrophulariaceae 
【 別 名 】 キツネノテブクロ、毛地黄(中国名)
 【来  歴】 ヨーロッパ原産で1861年にシーボルトにより種子が日本にもたらされ栽培された。1907年頃から本格的な栽培が始まる。現在はほとんどが観賞用に栽培。2年生または多年生草本、高さ50130cm、茎は直立し分枝はなく、葉の下面や小花梗とともに綿毛がある。種子は微細で褐色。花期は6月。
【薬用部位】 葉を摘み取り速やかに陽乾する。乾燥状態で冷暗所に保存する。
【 主成分 】 強心配糖体(Digitoxin,gitoxin,gitaloxin,purpurea glucosideA,Bなど)、非強心配糖体(ジギギプルプリン、プルプリン、プルプロニン、ジギニン、ジギホレイン、ジギタロニン、ジギプロニン)、ステロイドサポニン(digitonin,gitonin,tigonin)、フラボノイド(ルテオリン、ルテオリン-7-グルコシド)、カフェー酸、配糖体luteolinDigoxinは含まれない。
 【薬理作用】    強心薬として古くから使用されており、今なお、心臓に直接作用する強力な薬剤として重要な医薬品である。心筋に直接作用して収縮力を増強させる。ジギトキシンなどのNa-Kポンプの抑制作用に基づく作用である。心臓疾患時の肥大した心室は収縮力を増強し拍出量を増加し心拍数を減少して徐脈を起こさせる。
利尿作用、血管収縮作用がある
しばしば悪心・嘔吐がみられる。嘔吐中枢の刺激とともに、胃粘膜に対する局所刺激からの反射作用によるものである
最も適応するのは、鬱血性心不全で特に、高血圧症、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)、弁膜障害などに良く奏効する。
【 薬 性 】 気味、帰経は、?
【 効 能 】 1日0.1g維持療法(極量、10)
ジギタリスは消化管から吸収され血中でアルブミンと結合し、腎臓での再吸収も大きいために蓄積作用を起こしやすい。ジギタリス中毒(不整脈、嘔吐、食欲不振、腹痛、精神神経症状、視力障害など)には要注意。使用時には観察を十分に行った上で2~3週間以内にジギタリス製剤が用いられたことがないことを確かめる必要がある。
素人判断で使う事は非常に危険
 【禁  忌】  ジギタリス中毒時、閉塞性心筋疾患(突発性肥大性大動脈便下狭窄など)には禁忌。鬱血性心不全を伴わない房室ブロックや洞房ブロックにも用いてはならない
【 備 考 】  古くからの民間薬として知られていたが、1650年にBPに収載されたのが始まりで、1775年英国人医師William Witheringにより臨床実験が行われ、以後強心利尿薬として各国薬局方に収載されるようになった。日本への渡来は1879年である。第一局から収載され現在に至る。
類似植物ケジギタリスDigitalis lanataにはラナトシドC、ジゴキシン、メチルジゴキシンが含まれる。
ジギタリスは消化管から吸収され血中でアルブミンと結合し、腎臓での再吸収も大きいために蓄積作用を起こしやすい。ジギタリス中毒(不整脈、嘔吐、食欲不振、腹痛、精神神経症状、視力障害など)には要注意。使用時には観察を十分に行った上で2~3週間以内にジギタリス製剤が用いられたことがないことを確かめる必要がある。
 ジギタリスの葉はコンフリーに似ているため間違って食べないように注意しましょう