アケビの花 | 八月札とその断面、木通 | アケビの実 |
【基原植物 】 | アケビ Akebia quinata | ||
【 生薬名 】 | 木通AKEBIAE CAULIS | ||
【 科名 】 | アケビ科Lardizabalaceae | ||
【薬用部位】 | 木化した蔓(ツル)、別名‥川木通、萬年藤 | ||
【 主成分 】 | トリテルペン、K塩 | ||
【 薬 性 】 | 気味は苦寒無毒、帰経は心肺小腸膀胱四経 | ||
【 功 效 】 | 清熱利尿・消炎鎮痛・通経通乳・排膿 | ||
【 主 治 】 | 湿熱淋病・小便不利・水腫脚気・婦女経閉・乳汁不通・心煩失眠・喉痺咽痛・腎臓炎・胃炎 | ||
【 効 能 】 | ●腎炎、膀胱炎、尿道炎の浮腫に1日10~15gを煎服 | ||
●おできに外用する | |||
【禁 忌】 | 精滑気弱・内無湿熱・熱病傷津及孕婦忌用 | ||
【 備 考 】 | ●ミツバアケビも同様に使える | ||
●市販の木通の中にツヅラフジ科植物の茎が混じることがある、関木通(アリストロキア酸含有、ウマノスズクサ科Aristolochiaseae植物) | |||
【 出 典 】 | ●木通 味甘、善く膀胱を治す、癰を消し、腫を致し、能く乳房を通ず。(薬性歌) ●通草.一名附支.味辛平.生山谷.去惡蟲.除脾胃寒熱.通利九竅血脉關節.令人不忘.(神農本草経中品) |
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【 処方例 】 | ●当帰四逆湯、加味八脈散、通導散、分心気飲 | ||
【応 用】 | ①可治療因輸尿管結石引発尿路感染、輸尿管粘膜水腫亦可加速輸尿管結石的排出、可與猪苓・茯苓・車前子或五苓散配伍使用。 ②可応用於胃腸腸満感、赤白痢疾、腰痛胸痛、疝気、経痛、子宮下墜。 ③在動物実験対消化系統腫瘤、乳腺癌、肺癌有抑制作用。 |
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【 生薬名 】 | 八月札(木通子)AKEBIAE FRUCUTUS | ||
【薬用部位】 | 熟果実、別名‥預知子、木通実(子) | ||
【 主成分 】 | デンプン質、他は未詳 | ||
【 薬 性 】 | 気味‥甘微苦、帰経‥肝胃膀胱三経 | ||
【 功 效 】 | 理気活血・便利催生・舒肝理気・除煩利尿・殺虫解毒 | ||
【 主 治 】 | 痃癖気魄・天行溫質・胸膈煩悶・胃熱食滞・肝胃気痛 | ||
【 効 能 】 | ●未熟果実は催乳(乳の出を良くする)や通乳作用に10~20gを煎服 (桂枝湯や葛根湯などに加味して使うと更に効果的) |
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【 備 考 】 | ●アケビの類似植物はミツバアケビ、ゴヨウアケビ、クワゾメアケビが自生しており、ミツバアケビは同様に使っても良いとされている。 | ||
●似たものにムベがあるが、果実の形状はムベは丸く、アケビは楕円形である点が異なる | |||
●漢方薬は木通が使われ、木通子は民間薬として使う | |||
●山菜としても美味しく新芽を塩漬、若葉は胡麻和え・お浸し・蒸して乾燥後に煎って「アケビ荼」にする | |||
●目の炎症、特に涙腺の炎症に乾燥した果実1日3~5個を煎服 |