生薬「山東阿膠」 ゼラチン(ツムラ画像)



【基源動物】  ロバ Equus asinus
【 生薬名 】  阿膠 ASINI GELATINUM  
   ゼラチン GERATINUM(JP]X)で可  
【 科名 】 ウマ科 Equidae
【 別名 】 傳致膠(でんちきょう)
【薬用部位】 ロバの毛を去った皮・骨・腱又は靱帯を水で加熱抽出し、脂肪を去り、濃縮乾燥した物
ロバ、ラバ、ウシ、などの皮膚を水で煮て製したニカワを正品とする。
※近年BSEの問題があり、骨髄から製された物であるか否か、精査された物を使用すること。
【 主成分 】 コラーゲン、グルチン、コンドリン、アミノ酸など
【 薬 理 】 (1)実験的に貧血イヌに阿膠を投与するとヘモグロビンの増加作用が認められる、
(2)1896年には内部出血の血液凝固の促進にゼラチンの静注が有効との報告があり、阿膠の止血作用はゼラチンによるものと考えられる。
【 薬 性 】 気味は甘平、帰経は肝腎に属す
【 効 能 】 ●補血・止血・滋陰・潤燥
●造血作用、止血作用、昇圧作用を有す
●陰虚の出血に用いる、特に燥咳・虚熱の喀血によい
●機能性子宮出血の常用薬で艾葉・四物湯などを基本に配合する
●心血虚による神経衰弱には黄連等を配合する
●用量は1日3〜15g
阿膠は血と液とを補うもので、能く肺を清し、陰を益して諸証を治する。
血を補い、陰を養う要薬である
止血作用があり、一切の失血の症に用い、肺を潤し、咳を止める効があり、肺労咳血に尤も適合する薬である
止血薬として、血管壁弛緩と血液凝固減退のために起こる血液の滲透性亢進による出血に応用する。
包摂薬として、化膿、疼痛、尿利減少または頻数、咳嗽にも用いる
【 備 考 】 山東省、浙江省に主産し、浙江省が産量大であるが、山東の物は古くから有名で山東阿膠の名がある、が、近年ゼラチンを着色した偽物の流通が増大している
【 出 典 】 ●阿膠.一名傅致膠.味甘平.出東阿.治心腹内崩.勞極洒洒如瘧状.腰腹痛.四肢酸疼.女子下血.安胎.久服輕身益氣.(神農本草経・上品)
●主治諸血証、故兼治心煩不得眠者。(薬徴続編)
●阿膠 甘温、ュを止め、膿血、吐衂、胎崩、虚羸、啜る可し。(薬性歌)
【 処方例 】 ス帰膠艾湯、温経湯、炙甘草湯、白頭翁加甘草阿膠湯、黄連阿膠湯、猪苓湯など