6.温清飲

〔出典〕万病回春、巻之六、婦人科、血崩

稍久属虚热者,宜養血而清火也。
温清散 治婦人脈脉不住,或如豆汁,五色相殺,面色痿黄,臍腹刺痛,寒熱往来,崩漏不止。
当帰 白芍 熟地黄 川芎 黄連 黄岑 黄柏 栀子(各一銭半)
上锉一剤,水煎空心服。
日久属虚寒者,宜温补也。

〔構成〕当帰4、地黄4、芍薬3、川弓3、黄岑3、山梔子2、黄連1.5、黄柏1.5(湯)
     四物湯+黄連解毒湯

〔効能〕皮膚の色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症‥
     月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症

〔応用〕

(1)諸出血、子宮出血、血尿、衂血、喀血…
(2)皮膚掻痒症、皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、面皰、肝斑、黒皮病
(3).ベーチェット病
(4)神経症、高血圧、肝障害
(5)アレルギー性体質改善、


四物湯~温で血行を良くする、血を補う、血熱をさまし体液の乾燥を滋潤する
   月経の不調、以上出血、血行障害など女性に多用される
黄連解毒湯~三焦の火を瀉す、充血、炎症、加熱による出血などに「清」で血熱をさまし血を去るに用いる。
   精神興奮による不安焦燥や心悸亢進、不眠など清で血熱をさまし血を去る
この二者を合わせたことで以下に応用される
  精神神経方面から皮膚や内臓、月経異常など幅広い範囲に利用出来る
  慢性湿疹、皮膚掻痒症、蕁麻疹や女子顔面再発性皮膚炎などの皮膚疾患で、熱感や掻痒感を伴うもの

皮膚は黄褐色で艶が無くカサカサして荒れやすい
痒みが激しい、口内(粘膜)に潰瘍、のぼせ、出血傾向、神経興奮、アレルギー
心下部の抵抗、裏急
冬に悪化して乾燥性で掻くと赤い線ができてフケ様の物が落ちる
当芍散と合方しても同様な効果が得られる
回春温清飲~温清飲+柴胡4、連翹2