〔出典〕 傷寒論・少陰病篇
311. 少陰病.始得之.反發熱.脉沈者.麻黄附子細辛湯主之.
〔構成〕
麻黄二兩.去節.細辛二兩.附子一枚.炮.去皮.破八片.
右三味.以水一斗.先煮麻黄.減二升.去上沫.内諸藥.煮取三升.去滓.温服一升.日三服.
(麻黄2.細辛2.附子1)
〔方意〕
・手足冷え、発熱し、脈沈なる者或は脈微細にして悪寒甚だしき者。(方機)
・麻黄附子甘草湯証にして急迫せず痰飲の変ある者を治す(方極)
・陰病、倦臥し、心下に停飲有りて咳し、或は浮腫するもの(医聖方格)
〔病位〕直中の少陰、少陰そのもので、陰虚証
〔脈侯〕沈、あるいは沈細数
〔舌侯〕湿潤して無苔
〔腹侯〕軟、時に腹直筋やや緊張
〔応用の勘所〕
・少陰で表熱を挿む。脈沈細、悪寒、喘咳、無気力。
〔鑑別〕麻黄附子甘草湯、芍薬甘草附子湯、附子湯、呉茱萸湯など
〔応用〕
・麻黄附子甘草湯とだいたい同じであるが、麻黄附子甘草湯証の急迫に対して、
本方証では喘や呼吸促迫よりは咳嗽が多い。
・蓄膿症、神経痛、歯痛に用いられる機会がある
直中の少陰、脈沈弱が原則、時に浮腫、咳、顔色優れず、手足冷え
表証に似た証~脈浮弱、発熱、頭痛、関節痛、咳、喘鳴、希薄な痰の絡んだ咳
尿利異常、下利、嘔吐はない
・直中の少陰と太陽病の違いは「冷え」と「脈」の度合い
冷えは布団に入っても暖まらない程度、相当の虚寒があれば四逆湯を考える
・慢性病にも合方したりして使うことがある
慢性化して更に少し表証がある場合に合方する
痩せた虚弱体質者が多い、果物顔、寒気、手足冷え等の寒症状、脈沈で小数微など