〔出典〕万病回春、大便閉門
大便閉結して通ぜざるを治す
滋血潤腸湯の主治「潤血枯および死血腸にあり、飲食下らず、大便結燥するを治す」も参考になる
〔構成〕
当帰・熟地黄・乾地黄各3、桃仁・杏仁・厚朴・黄芩・麻子仁各2、枳穀1、甘草1.5、大黄1~3
麻子仁丸と滋血潤腸湯を加減して出来た方剤と考えられる
本方は麻子仁丸の変方で、滋潤の剤である。
体液欠乏して、大腸の粘滑性を失って起こった、弛緩性または痙攣性の常習性便秘によく使う
他の下剤を用いて通利しない便秘に一度は使用する価値がある
皮膚乾燥、腹皮は弛緩して艶なし
舌赤く乾燥して亀裂を認めることもある
〔適応〕処方解説・矢数道明
老人などにことに多く、皮膚枯燥し、腹部は堅く、あるいは腹壁は弛緩して、大腸内に硬い糞塊が累々と触れることがある。コロコロした糞便が多い。動脈硬化症、慢性腎炎などに合併して起こった老人の常習性便秘で、津液枯燥のあるものによい。これらには相当長期間使用してもよい。