〔出典〕
金匱要略、痰飲嗽病篇第十二、附方
◆外臺.茯苓飲.治心胸中有停痰宿水.自吐出水後.心胸間虚.気満不能食.消痰気令能食.
〔構成〕
〇茯苓.人参.白朮各三両.枳實二両.橘皮二両半.生姜四両.
〇右六味.水六升.煮取一升八合.分温三服.如人行八九里進之.
(茯苓3.人参2.朮3.枳實1.橘皮(陳皮)2.生姜2.)
〔方意〕
・胸中に痰飲あり、満して食す能わざる者(南呂)(方機)
・水を吐出し、心下痞硬し、小便不利する者(紫円)(方機)
・脚気にて小便不利し、心下悸し、逆満して嘔する者(賓丸或は紫円)(方機)
・心下痞硬して悸し、小便不利し、胸満して自ら宿水を吐す者を治す(方極)
〔病位〕少陽の準位で、虚証
〔脈侯〕沈弱、あるいは沈遅、あるいは沈弦
〔舌侯〕口舌多くは湿潤、舌苔なく、あるいは時に微白苔
〔腹侯〕微満して軟、時に攣急を認める。胃部に振水音を認めることが多い
〔応用の勘所〕
・胃部膨満停滞感、胃部振水音、胃部動悸、心脇部疼痛、食欲不振、呑酸嘈囃、噫気、嘔吐。
〔鑑別〕人参湯、橘皮枳実生姜湯、呉茱萸湯、三瀉心湯、茯苓沢瀉湯、橘皮湯、旋覆花代赭石湯、
小陷胸湯、半夏厚朴湯、小半夏加茯苓湯、真武湯、大柴胡湯、小柴胡湯など
〔応用〕
・胃下垂症、胃アトニー、胃拡張、慢性胃カタル、脚気、胆石、神経症など
少陽の虚、心下部が支え、はり気味で胸が詰まった感じ、ガスが溜まる、
水逆、尿利減少、時に動悸、胸焼け、噫気、呑酸、胃内停水、食欲不振、
楽な胃反~時に水様物の吐出によい(cf.茯苓沢瀉湯は朝食を夕方吐す、逆もある)
橘皮枳実生姜湯+枳朮湯の合方
六君子湯を受け付けない者によい
アカラジアによい、幽門ガンで吐く時によい